2006年7月27日

サッカーとメディア

日本代表にとってのW杯が「終わった」時、雑誌系などではさすがにジーコ批判という形で吹き出したが、新聞系メディアは総じて「ということにしたい」系。
・MSN毎日インタラクディブ・[「記者の目:ジーコが日本に残したもの」小阪大記者

サッカーを通じ自らの人生観を伝えてきたジーコ監督に率いられた4年間は、日本サッカー界にとって、決して「空白」にはならないと思う。

「空白にはならない」ということにしたい。
http://72.14.203.104/search?q=cache:5lNNvTijqxYJ:www.mainichi-msn.co.jp/sports/feature/news/20060627k0000m070148000c.html+&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=1&lr=lang_ja
・JANJAN「コラム・ブラジルを本気にさせた日本の大健闘」鷲崎晏也記者
日本チームは、ブラジルを本気にさせただけで、大健闘と言えるでしょう。監督や選手の健闘を讃えます。日本はよくやりました。ほんとうによくやったと思います。私は日本の健闘に「乾杯!!!」しました。この経験はきっと大きな成長につながるはずです。4年後が楽しみです。

すべての文末に「ということにしたい」を付けて読もう。

・asahi.com「選手過信したジーコ」中小路徹記者

懸念されるのは、この4年間が否定されてしまうことだ。組織と個人能力は対立軸ではなく、両方備えてこそ、強いチームになる。やっぱり個人能力重視はだめだと、組織頼みに針を戻すようでは、日本サッカーは退行するだけだろう。

君が懸念しているのは、ジーコを支持してきた君の4年間が否定されてしまうことだろう。そんなの我々には関係ない。
http://www2.asahi.com/wcup2006/news/TKY200606230564.html

この中小路徹という記者、中田引退のときにはこんな記事を書いている。(
7/4朝日新聞朝刊)
29歳という年齢と実績の割に、チームに与える影響力は大きいとはいえなかった。(中略)最後までリーダー的存在ではなかった。(中略)今後の日本代表に、もっと多くのものを残してほしかったという思いはぬぐえない

どうです、一選手の旅立ちの日に、なかなかこんな自分目線で記事を書ける人はいないでしょう。人には特性というものがあるんですからね。リーダーシップとは縁なく選手生活を全うする選手なんていくらでもいるよ。

最後に、ブラジル戦を実況した野地俊二アナウンサーの言葉を紹介する。これもひどい。
「日本サッカーは、確実に進化しています。それは間違いありません!」
断言しちゃったよ…
日本のサッカーを冷静に振り返るメディアは、TV,新聞には存在しないのか。
協会にダバディー氏が投じた一石をどれだけのメディアがとりあげたのか。
スポンサー依存の構造を内包する以上、マスメディアにはもう何も期待できないのか。
悩ましい。

Category : サッカー | Comments [2] | Trackbacks [0]

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コメント

今日TBSのNEWS23で特集やってましたね。
協会とかジーコ監督をここまで批判したTVは初めてかな?
それにしても、2005年度の協会の支出総額が173億円だったとか・・・。
ここにも出てます。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20060730-00000047-kyodo_sp-spo.html

あまりの額に唖然。マジで責任取れと思うのですが・・・。
逆にやめたがらないのも納得。それにしても、何に使ってるんでしょうか?

NEWS23でやってたのは知らなかった。見たかったな。

177億円。。。100年構想の天然芝化に使ってくれればいいのですが。Jリーグが10チームぐらい運営できそうだな。

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