2005年4月15日

ついにあの朝日に

4/2付の朝日新聞朝刊の「私の視点」というコーナーに、杉山茂樹氏が「サッカー代表 守備的な試合 魅力をそぐ」という意見を載せている。その中から一部を引用。

サッカーワールドカップのアジア最終予選。前半3試合を消化して2勝1敗という結果は、まずまずと評価してよいだろう。しかし内容に目を向ければ話は一転する。(中略)
勝てば官軍という結果至上主義と、スポーツ(サッカー)の持つ本来の魅力との均衡が大きく崩れてしまっているのが、日本代表の現状だ。冷静に見て、サッカーそのものが恐ろしくつまらない。ジーコ監督と選手が、サッカーの魅力を伝える伝道師役を果たしているようにはとても思えない。(中略)
つまらないを言い換えれば守備的となる。「守備的」を言い換えれば、ボールを奪う位置が低いとなる。日本の最終ラインとトップの距離を見れば、それは明白だ。開始早々から50メートルも離れてしまっているサッカーは、いまどきとても珍しい。

この最初から「中盤スカスカ」は、私も常々感じてきたことなので、大いに同感である。最近はジーコ就任時に比べると、サッカー専門誌などでもだいぶ代表に対する疑問の声がひろがっているようだ(先週のサッカーダイジェストなど)が、トップと最終ラインの距離に触れた評論家はほとんどいない。
杉山氏は、この意見投稿を次のような言葉で結んでいる。
100ある魅力を70しか出せていない。やれば出来そうなことができていない選手たちが、僕にはとても哀れに見える。
予選の終わる秋までに、せめて100を引き出すことのできる監督を探すべきだ。

仰天すべきは、これが他ならぬ朝日新聞(ワールドカップのスポンサーになり、系列テレビが最終予選の放映権を独占し、ただの飲み屋のオヤジを「解説者」と銘打って応援だけさせているあの)に載っていることである。いくら、これが社説ではなく単なる外部の一ライターの意見だとしてもだ。マスコミにもまだ、「健全な議論」がされる余地があったのだな。

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