猫魚日記

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2001年06月09日(土)  PC: かな漢字変換の末路
IMEの現代病
近年の高度に知的な漢字変換プログラム(以降IMEと書きます)は、単純なパターンマッチングの時代では考えられないような誤字をたくさん生み出しています。今日は現代のIMEがかかえる病気について考えてみましょう。
まず最初は「品詞病」がありました。IMEが構文解析を行うようになった時から抱えているポピュラーな病気です。構文解析に失敗して助詞、助動詞等を優先して変換するあまり単語の変換に失敗してしまう病気です。しかしこれはまだかわいい病気です。最近では新たな重病「共起(きょうき)病」が蔓延しています。現代の誤字の大半はこの共起病が原因ではないかと僕は思っています。
共起関係とは、(1つの)文の中で同時に出現する単語の関係のことです。たとえば「飯を喰う」と言う文では、「飯」と「喰う」という単語が共起しています。このとき「飯」と「喰う」に共起関係があると言います。
最近のIMEは、共起辞書を持っており、その結果、たとえば「せいさく」という動詞では


きかいのせいさく 機械の製作
せいふのせいさく 政府の政策
えいぞうのせいさく 映像の制作

といった具合に、一緒に変換する言葉によって変換結果が異なります。このような変換が「便利だ、賢い」と宣伝されています。
次は「みる」という動詞を変換してみましょう。


てれびをみる テレビを見る
かんじゃをみる 患者を診る

「めちゃくちゃ便利!」ですか?では、テレビを使った遠隔治療をしてみましょう。


かんじゃをてれびでみる 患者をテレビで見る
てれびでかんじゃをみる テレビで患者を診る

どちらも同じ意味のつもりでも違う漢字になりました。なに?両方とも同じ結果になった?では歯医者さんになったつもりで、テレビのかわりに鏡を使ってみてください。


てれびでかんじゃをみる テレビで患者を見る
かがみでかんじゃをみる 鏡で患者を診る

あう、使うアイテムを換えただけなのに違う漢字になってしまいました。これが共起病です。同じ言葉を変換しても文中に現れる他の単語に引っ張られて異なる漢字に変換されてしまうのです。品詞病はIMEのクセに慣れてくれば結果の予想がつきますが、共起病は予想が困難な上に、ユーザーの変換結果からも共起関係を勝手に学習するため、目を皿のようにして誤変換を見張るしか対処できません。特にMS-IMEは変換中の文だけでなく、直前の変換結果からも共起辞書を引いているらしく始末におえません。

こういう「余計なお世話」とも言える病気にかかることがIMEの「進化」だとされている時代ですから、将来は、夜に「おはよう」という文を書くと、勝手に「こんばんは」に変換するようなIMEが出てくることでしょう。それをみんな「便利だ!すごい!」と大騒ぎするこの世の終りが見えます...
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2004年04月06日(火)  WordとAcrobatに腹が立つ話
とても腹のたつ事...

Adobe Acrobatをインストールしたら、Microsoft OfficeにAcrobatのツールバーが表われて邪魔で仕方ありません。Acrobatのツールバーを消しても、次に起動するときに出てきます。「消しても消しても出てきやがって、死ね!」と思うのですが殺し方が解りません...

次はWordです。コピーを繰り返していると 「クリップボードが一杯だぞ!消してもいいのか?この野郎!」と聞いてきます。これを黙らせるにはどうしたらいいのでしょう?「俺は、コピーしたいからCtrl+Cを押したんだ。うだうだ言ってないで黙ってコピーしやがれ!!だいたいお前、昔は有無を言わずにクリップボード消してたじゃないか。12個バッファができたことを自慢したいのか?そんなことを自慢するために俺の仕事を邪魔してるのか?それならWordなんて名前やめて『Clip』とでも名乗りやがれ!!」

キーッ!!
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2004年09月25日(土)  Photoshopでタブレットの追従性が悪い事について
もうすっかり、PC上で絵を描く事にも慣れ(PCに慣れただけで、絵がうまく描けるようになった、というわけではない...)て、今では紙と鉛筆だと摩擦が大きすぎる気がします。
なんでも慣れちゃうものなんですね。キーボードだって、クリック感触をブーブー言っていても、使い続ければ慣れちゃいます(僕は昔はクリック感があるのが好きでしたが、今はやわらかめが好きです)。なんでも時間をかけて使い続ければ慣れちゃうし、慣れてしまえばそれが一番使いやすく感じるのですね。問題は「慣れるまで我慢できるか」だけだなあ、と思いました。

しかし、Photoshopはマウスカーソルのサンプリング間隔が長すぎてちっとも手についてきません(ためしに、ブラシの「ペイントの間隔」のチェックを外してみるとPhotoshopのカーソル位置のサンプリング間隔が解ります)。
というわけで、下書きもComicWorksでやっていみょうと思ったのが今回の絵。ラジオがはじまっちゃうので、描き殴っただけですが、やっぱりComicWorksの方が断然なめらかです。
ほんとはComicStudioの方が良さそうなんですが、「慣れるまでの我慢」の関係で僕はComicWorks派です。バグが多いし、編集機能も貧弱で遅いけど...
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2004年09月26日(日)  タブレットの追従性を良くする方法
昨日の続きです。まずは結論から書きます。

ブラシの追従性が悪いのはPhotoshopが悪いのではなく、WACOMのタブレットドライバのせいでした。そして、追従性を良くする方法は、コントロールパネルのWacom Tabletにあるタブレットモードを「標準」ではなく「文字認識」に設定すること。これでPhotoshopのブラシの追従性は倍くらいに向上します。それでも、まだ十分とは言えませんが。

以下は結論に至るまでの試行錯誤の過程です。読んでも意味はないですが、苦労したので何か書いておかないともったいなくて。
Photoshopのブラシの追従性が悪く線がカクカクする(サンプリング間隔が長い)のは、もしかしたらWindowsが悪いのでは?という気がしたのでspy++を使ってイベントの数を数えてみました。WM_LBUTTONDOWNからWM_LBUTTONUPの間のWM_NCHITTESTを数えると、描画した点の数とだいたい一致します。(マウスが動いていなくてもボタンが押されている間はWM_NCHITTESTが発生するので、少し多くなる)。うむ、どうやらこれみたい。
さらに、webで検索してみると、マウスのサンプリング間隔を調べるソフト(mouse rate)がありました。これはWM_MOUSEMOVEを数えるものです。調べてみると平均51Hz。僕が手で数えた描画点の数も毎秒平均50個くらい。
うお。ぴったり。僕のWindows2000あるいはWACOMのタブレットはカーソルの動きを毎秒50回しか検出していないッ!!!
次はWindows2000とWACOMのタブレットのどっちが悪いのか試すためにPS/2マウスを繋いでサンプリング間隔を毎秒100回にしてみました(デバイスマネージャ→マウス→PS/2互換マウス→詳細設定で変更できます)。するとタブレットより描画の点数が増えてなめらかにっ!ということはつまり、悪いのはWACOMのタブレットです。
サンプリング間隔を短くする方法があるのか検索してみると、たぶん日本で言うところのFAVOのレビューのページがみつかりました。「毎秒51サンプルなので、ゆっくり動かせばなめらかな線になるけど、サインするようにペンを素早く動かすと汚ない線になる」とか書いてあります。まさにこれです。サンプリング間隔は高級品でもFAVOとかわらないんですね。で、肝心のサンプリング間隔を短くする方法はみつかりませんでした。がっかり。

ところで、WACOM以外のタブレットではP-Activeのタブレットが読み取り速度毎秒100ポイント以上をうたっています。これを買ってくれば全て解決なのかも。とはいえ僕のWACOMのタブレットだって、カタログ上では読み取り速度毎秒200ポイントなんです...うぐぅ。これはいったい何が悪いんだろう、と思って設定を調べていたら、上のタブレットモードに行きつきました。デフォルトが「標準」になっているのを、「文字認識」になんて変更しないよなあ...せめて「高速」「低速」くらいの名前にしておいて欲しかった...


ところで、文字認識モードにしても、mouse rateは107Hzまで上がりませんでした。これではカタログ値の半分です。これはレート計測ソフトの問題かもしれません。83Hzと126Hzがほぼ交互に現われ、それを平均して107Hzと算出しています。レートが乱れているのはたぶん計測間隔が短すぎ、おそらく実際には120Hz程度なのでしょう。Photoshopの点数を数えても120Hz程度でしたし。

どうやったら200Hz出るんだろう?僕のPCが遅いのかなあ。まあ、いずれにせよ、現状の僕のシステムではPhotoshopの追従性をこれ以上改善できないようなので、ソフト的に内挿してなめらかな線にするComicWorks等のソフトは必須のようです。
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2004年12月26日(日)  まめFile4
うぉおー!「まめFile2」がメジャーバージョンアップして、「まめFile4」になってた!
いままで、微妙に使いにくかった所が解消されていて、もう言うことなし!すばらしい。
まめFileとは、天野晃治さんの開発しているエクスプローラ代替ソフトです。同種のソフトと比べて、最も優れていると僕が思う点は、ファイルの移動(コピー時)に、必ず「これでいいか?」と表示して実行するかどうかを聞いてくる事です。ツリービュー上の操作でも聞いてきます。
ツリービューを開こうとクリックしたつもりが、思わずドラッグしちゃって「あれ!?移動しちゃった!」という事がありませんか?特にタブレット使用時に。まめFileでは、この手の誤操作の心配がありません。他にも使って便利な機能が満載ですが、僕はこの誤操作無し!という点が一番好きです。
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2005年01月18日(火)  TeraStation
さてそのTeraStationですが...僕が思う最大の欠点は、アーカイブビットに対応していない事(常にアーカイブビットが立ちっぱなし)です。
つまり通常の差分バックアップが取れません。僕はちょっと苦労してバックアップをとっています。
アーカイブビットさえ使えるようになれば、文句無し、なんだけどなあ。
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