2006年11月11日

DEATH NOTE - The Last Name -

映画デスノート後編。結末を知りたくない人は読まないでね。
結論、全体としては満足である。まず良かった点から言おう。


  • 限られた時間で、内容をほぼ1部にまとめ、しかもオリジナルの結末まで用意した構成
  • オリジナルのトリックもよく考えられている。破綻もない
  • 弥海砂役の戸田恵理香がよかった。
  • リュークに続き、レムの造形もよい。

と、誉めた上で、気になった点も上げよう。

  • 前編にひき続き、原作の月らの独白部分をほぼカットした点。映画のスタイル上やむを得ないのだろうが、内面を語らないために、登場人物のとる行動の意味について、原作を知らない人は理解できない部分もあったのではないか。同行のhは、レムがなぜあそこまで海砂に肩入れするのかが理解できなかったようだ。
  • オリジナルトリックは、よく考えてみるとひっかかる点がある。Lが死ぬ(と思われる)場面、Lを殺すのは月本人でなくレムなので、月はLが死ぬタイミングを知らない。だから、月はあの時Lの死を確認するのが自然なはずなのだ。原作を知っている観客がそれに気付かないのは、「原作ではあそこでLが死ぬということを知っている」ためである。叙述トリックといってもいい原作ファン向けの「騙し」トリック。まあ見事と言えば見事ではある。

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