らいあ氏も書いてるが、別に便乗する訳ではなく、丁度4巻から8巻まで一気読みして、めちゃめちゃ語りたいことがあるので、別に書くことにした。
まずは、これからどのみち激賞するので、ネガティブ(に見えそうな)面から挙げてみよう。
- 絵やキャラクター設定がBLっぽい
BLとは何かについてはここでは語らない。絵もそうだが、主人公と阿部の関係がモロにそれを連想させる。
ああいう関係って女の子にしかできないところがある。前提知識がない人は普通に読めてしまうかも
- 女性キャラが比較的、記号的
監督がその象徴で、とってつけたようなあの大きな胸がまさに「記号」。男だったらああいう風には描かないね。別に彼女は男という設定でも言動に違和感はないはずだ。
とまあ、こういったごくささいなことはまったく気にならないくらい、話の方が面白いのだ。
私は今は野球がそんなに好きでないので、逆に客観的な評価ができると思うのだが、この作品は野球というゲームの面白さを余すところなく伝えている。しかも面白さのエッセンスをとりこみながら、実にリアルにストーリーが展開していく。ランナーを三塁に置いての、双方の読み合戦が特に面白いが、もし「ドカベン」だったら、おそらく読者の予想を超えたトンデモない展開になるところだが、「おお振り」の場合はあくまでもリアルに、裏切ってくれる。
ゲームの細部まで丁寧に描く細やかさもいい。桐青との一戦では、最初の一巡は一人一人の打者の心の中を、一球一球ごとに描写している。サッカーでも1試合、11人の心理を描くことなんてまずないから、これは野球ならではの醍醐味だろう。
今8巻にして夏の初戦が終わったところだが、唯一心配なのはそのペースこの調子でいくと、夏の大会が終わるまでにかなりの巻数を消化することになるだろう。作者の力量はあまり心配はしていないが、飽きさせないためには前の試合とはまた違った展開や手法が必要になるだろうから大変だなと、苦労が偲ばれるのである。
ちなみに私が今までで最も気にいっているのは、桐青戦の決着のつき方。そうそう、現実の試合ってああもあっけなく終わっちゃうもんだよねー。