下巻の途中(第二十二章)までのメモ。ネタバレ満載注意。
例の時間については、下巻に入るとヒント満載。まず、曜日の問題で第十七章34pの玄児の科白、「日が変わって二十六日、金曜日」とある。孝明の時間である、1991年9月23日は月曜日、3日後の26日は木曜日のはずである。したがって両者(中也の23日と孝明の23日)は別の年であることはもう明らか。では何年か?ということになる。そこで次のヒント。第二十二章247p「『吸血鬼ドラキュラ』。この夏に観た英国のあの怪奇映画の題名を...」
「吸血鬼ドラキュラ」というタイトルの映画が公開されたのは1958年。この日の9月26日は金曜日だ。その他の傍証としては、フルシチョフの平和共存路線が1956年で、その後、中ソが対立。第二次中東戦争は1956年。蛇足だが、玄児が連発する「探偵小説」という用語も古い。今なら「推理小説」だろうね。
ちょっとそれ以外の謎にも目を向けていたいが。中也が気付いた「隠し通路を使わなかった理由」は、いくつかのパターンが考えられる。その1、子供にはスイッチが手が届かない。その2、目の悪い者(柳一郎)には扉が押せない。等等。
もう一つの謎。鬼丸老。不死を目指す一族「浦登家」に使えてきた、齢百に達しようという老人。彼もまた、不死への挑戦と関連があるのでは(浦登一族?)ちなみに彼はダリアに心酔しており、玄遥を殺害する動機は十分そうだ。
それと、18年前に一度死んで「生き返った」玄児。「生まれ変わった」のではなく、「すり替わった」のでは?前後で記憶が断絶しているのだから。例えば、同じぐらいの年齢である、使用人の息子「忠教」はどうだ?もしくは塔から落ちた青年「江南(※孝明ではない)」。彼もあやしい。
左手に「聖痕」の話が出てきたが、玄児、中也、江南青年、江南孝明がみな、今回左手を負傷しているのは、何かの符合か?