2011シーズン、相馬監督が就任した新生フロンターレ。練習試合である程度チームの方向性は見えているものの、実際にガチのゲームとなるとどうしても「うまくいくだろうか...」という不安はぬぐえない。そんなみんなの過剰とも言える期待と若干の不安でハイテンションの中、開幕の日を迎えた。

開幕はイベントが満載。限定Tシャツの販売でまずアズーロネロに並ぶ。

無事ゲットしたら次は新応援歌の練習。田中裕介、山瀬、柴崎晃誠の他、イガの新歌、更にチーム応援歌が2つ追加と盛りだくさん。とても一回では覚えきれない。ゲーム中も、みんながうろ覚えなので2階のSG席まで声が届かず、裕介のってどんなだったかなあ...ととまどうことしきり。
それが終わり、入場すると次は選手バスの出迎え。呼び掛けの効果か、多くの人が旗を持ち沿道にスタンバイ。そんな中、新しい選手バスに乗ってバスが現れる。チャントと旗ふり。なかなか感動的な光景、だったらしい。


ゲスト、小森純さんの始球式が終わり、試合開始。

フロンターレは、黒津、ジュニ、宏樹、ソノが怪我、コンディション不良。スタメンは以下の形。
ヤジ クス
憲剛 ノボリ
イナ 晃誠
コミ ヨコ イガ 裕介
リキ
だいたい水曜の通りだが、水曜にはいなかったリキがスタメン。ベンチには相澤、キク、吉田、山瀬、小林、クッキーが入った。
すべりだし、フロンターレは丁寧にパスをつなごうとするが、やや固さがみられ、そのせいか山形ペース。山形は、サイドからでもどんどん中にロングボールを上げてくる露骨な放り込み戦術。苦しい時間が続くが、徐々に川崎がセカンドを拾って山形陣内へ。あと一歩の展開が続くが、ヤジが一気にブレイクスルー。左サイドを突破してゴールライン際に切れ込むと、マイナスにクロスとみせかけシュート、キーパーに当たりゴール!一気にたたみかけるフロンターレ。今度は、中盤のボール奪取からこの日好調のノボリにボールが出、これを決めて2-0。こうなると川崎が調子にのってきた。
後半も、川崎は小気味よいボール回しで攻めるも、あと1点が奪えず、かといって失点することもなく、このまま終了。
結果としては上々だが、内容的にも、相馬監督の目指すワクワクするサッカーの一端が見えた。
ポイントは、「攻守の切り替えを速く」と、「ボールも人も動くサッカー」だと思う。
まず、攻守の切り替えについては、「CB横山」」だと思う。
長年、ディフェンス、特にCBからのビルドアップというのがフロンターレの、そしてJリーグの課題でもあったと思う。昨年までボランチの控えだった横山は今季はCBに復帰した訳だが、試合を見ていると、CBでボールを奪った時に、昨年までのようにクリアや後ろでボールまわしするのではなく、すぐに前にいる近くの選手にボールをあずけ、攻撃が始まる。横山がボランチだったこともあるのだが、練習試合の栃木戦でも宏樹が似たような形を魅せていたので、チームとしての戦術なのだろう。また、CBがあずけられる位置に受け手がすぐにポジションをとらなければこれは成立しない。それは次の「ボールも人も動くサッカー」につながる。
中盤において、去年、特に後半との大きな違いは、中盤において非常にワンタッチパスが多いことだ。簡単に言うが、これはボールホルダーだけでなく、常にまわりがもらえる位置に移動していなければならない。大変なことだ。この日は比較的成功していたが、後半になるとややミスが増えてきて、ボールを奪われることがしばしばあった。この日はたまたま、すぐ取り返せていたからよかったが。
また、後半はやや前半のペースが落ち、失速した感があった。しかしこれは修正していけると期待している。まだまだチームは発展途上だ。それよりもビジョンや方向性が明確で、ぶれないことが重要だと思う。
個人個人でいうと、まず、交代で入った山瀬にはしびれた。故障で出遅れていたが、この日はルーレットや終盤の圧倒的なテクニカルな攻め。あまりにも美しいので、ぶっ倒れそうになった。まあ、点が決まっていれば完璧だったが、今後に期待。
その他、点を入れたノボリも運動量が多く、好調だった。やはりノボリは左に置いた方が生きるだろうか?今日は憲剛とひんぱんにポジションチェンジを行っていた。
その他、新加入の晃誠は攻守のバランスをとりながら、時に大きな展開を狙う。憲剛だけでなく展開できるポイントが後ろに増えたことで、攻撃のバリエーションが広がるだろう。田中裕介は、今日は比較的無難にこなしていた。森勇介のような攻撃力はないが、うまくバランスをとっていた。ヤジは、点につながった突破はすごかったし、好調そうだった。ただポストの際にややトラップが大きかったか。あと面白いのはクス。といっても毎度毎度だが、この日もファンタジスタぶりを存分に発揮。これで得点があればなあ。
あと、タサが後半、交代出場。怪我の影響はないようで、そこそこ攻撃にからんでいた。チャンスのシュートは決まらなかったが、徐々にあがってくるだろう。
そんな訳で、珍しく?結果に内容がついてきた開幕戦。非常に幸せだった。カウンター以外はわりと遅攻で、ボール持ってから相手を探すような場面が見られたフロンターレはもういない。まあ今日は、うまくいきすぎの感もあったが、次節以降に希望の持てるすべりだしと言えよう。