データから見えてくるもの、見えないもの

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高畠監督の今季限りでの退任が発表された。後任は発表されていないが、町田ゼルビアを率いているチームOBの相馬氏ではないかと言われている。
シーズンの終盤には監督批判の声が大きくなっていったから、この事実上の解任を歓迎する向きも多いと思う。

...本当にそうだろうか。
まずは、データから見えてくる部分から検証してみたい。

下のデータは、リーグ、カップ戦を含めた今シーズンの選手の出場記録である。
(實藤選手のみ除外)

2010年選手出場記録

データ中、○は選手が先発出場(フル、途中退場を含む)。△は交代出場。Sはベンチ入りで出場なし。×は怪我。止は出場停止。代は代表に招集されたため欠場、-はトップチームに登録されていない状態を表す。

パッと見て分かるのは、今シーズンのほとんどを通じて、負傷などでベストメンバーが組めている試合がほとんどないこと。常時、3人以上の選手が入れ替わり怪我している。特にFW陣の駒不足は深刻。前半はジュニーニョと矢島、後半はテセとレナチーニョ。テセは移籍な訳なので、何度も言ってるがここで補強する手はあったと思う。まあまさかフロントもレナチーニョまで出ていくとは思ってなかったかもしれないが。

もう一つ、CBに目を向けると、ここにも問題が。今シーズン、CBの面子を固定して戦えていないことが分かる。序盤は菊地がいなかったし、後半では好調だった井川が1ヶ月も離脱。今季タイトルを逃した原因の責任をCBに負わせる人もいるが(私はそれだけではないと思うが)、これでは安定して守れないのもある程度やむなしかと思う。

また、中盤も負傷者だらけ。序盤の憲剛の離脱はなんとかそこそこの成績で収まったが、終盤痛かったのは、今年チームの中心選手に成長した田坂の離脱、それと平行してU-21選手の代表収集。FC東京戦などは、ベンチ入り18人揃うかどうかも危ぶまれた。これでは、タイトル獲れというのが無茶ぶりというもの。

また、高畠監督の采配を問題視する人が目立つ。関塚監督の頃の方が采配がよかったという人も。関塚監督派である私は、これには大いに異議を唱えたい。関塚時代は、さんざん采配について批判されていたよ。交代が遅いとか、変な交代だとか。今になって、U-21で優勝したりして、美化されすぎじゃないの?と思う(関塚派の私がそう思うのですよ)。そのそも、采配だけで監督の資質が語れないことは言うまでもない。

従って、今季の戦力とその結果からいって、解任というのは、やや厳しすぎる結果ではないかと私は思う。では、今監督を変えることに私が反対かというと...実はそうでもない。理由は、データでは語れない、直観に属することかも。
リーグ戦終盤にホームを覆っていた、あのなんとも言えない閉塞感。休日の上位対戦なのに2万を割りこむ観客。それらを目の当たりにして、一つの時代が終わったことを感じたことは前にも書いた。だから、ここで新しいチームとスタッフでやり直すというのもありだと思うのだ。というより、このタイミングしかないかもしれない。強化部も、この辺を感じて「空気を読んだ」のではないか。

後任に噂されている相馬さんだが、関塚さんや高畠さんに比べても実績不足は否めない。関さんが就任した時も、監督こそ未経験だったが、鹿島でコーチの経験を積んでいた。それに対し、相馬さんはJFLで1年やっただけ。決して安心できる人選ではない。
だが、どうせ新しくやり直すなら、若い相馬さんに預けてみてもいいではないか。
私は安心はしないが期待はしている。それらは別のもの。

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このページは、morotaが2010年11月30日 23:00に書いたブログ記事です。

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