タイトル通り、1988のバブル絶頂期の話。それだけでなく、田口、白鳥シリーズの読者には見知った名前もちらほら。という楽しみもある。
内容自体は、ミステリーとしては「そうなのかあ」という感心以上の驚きはあまりないが、作者の描きたかったことはおそらくそこではなく、この時期を境に大きく変わり始めた医療現場、そこに立たされたそれぞれの医者達の心理、なのだろう。「チーム・バチスタ」等では食えない病院長役の高階だが、本作でも、決して善玉でもない、ちょっと変わった役まわりをやっている。
面白く読んだが、今読んでいる「レディ・ジョーカー」と比べると、ややボリューム感に欠け、あっという間に終わってしまう物足りない印象。まあ比べるものが間違ってるのだが、「螺鈿迷宮」などとも比べても、詰めこんでいるガジェットの量が少ないような...


コメントする