「最悪」がちょっと良かったので、読んでみた。
これは「空中ブランコ」とも、「最悪」とも違うテイストで、少年の目で物語が展開。かなり大人には甘酸っぱいテイスト。いろいろ引き出しを持った多才な人なんだね。
この本の出色はやはり、主人公のオヤジ。元過激派で行動がハチャメチャなんだが、カッコいい。他の過激派のように集団で群れることなく、自分を貫いてるからだろうね。こういう人がほぼ絶滅している現在ではファンタジーだが、それだけに訴えるものがある。
「二郎、世の中にはな、最後まで抵抗することで徐々に変わっていくことがあるんだ。奴隷制度や公民権運動がそうだ。平等は心やさしい権力者が与えたものではない。人民が戦って勝ち得たものだ。誰かが戦わない限り、社会は変わらない」
墓場まで持っていってもいい名言だ。
物語は主人公が沖縄、西表に行くことで、過去の琉球時代の沖縄、そして一人のレジスタンスの歴史に重ねられる。本の中にもある通り、「本土」の人達は沖縄の歴史についてあまりにも知らなさすぎる。私も、実際に沖縄を訪れ、資料館などを見学するまでは、ほとんど知らなかった。普天間の基地問題などは、沖縄史を知っていないと、本当にその地元の人たちの想いは理解できないかもしれない。































































