この本はちょっと前から読みだしたのだが、アニメ化されていることも、その主題歌を先日のMaynが歌っていることもまったく知らなかった。この話の設定は凄い、地球温暖化対策を進めた結果東京は地上が森になり、人々は空中の「アトラス」という巨大建造物に都市を作り住んでいる。また、「炭素経済」と呼ぶ炭素(実体のない)取り引きが世界の経済の中心となっている。主人公は急激な森林化に反対するレジスタンス組織で、抵抗のために森をガンガン燃やしてCO2を増やしたりする。これだけでも、倫理とか常識を越えたタブー破りのトンデモものだ(物語の結末では、更に大きなタブーに挑んだりしているのだが、ここでは言わないでおく)。
更に特徴的なのは、セーター服の主人公を筆頭に、主要登場人物のほとんどが女性か、オカマということ。しかもオカマの心情の機微の描写が多い。SFでこんなのも初だろう。
池上永一は「レギオス」もそうだが、登場人物のキャラクター設定が極端で、ある意味アニメ的とも言える。
そんな「シャングリ・ラ」アニメの方も見てみたが、原作からはやや外れた展開になっているようだ。総話数の関係か知らないが、スピード感に溢れる原作の展開に比べ、どうもテンポが遅い。
結構一気に読めてしまうところがこの本のいいところなんだが。あと、前述のオカマ重視も薄められ物語の彩り程度に後退。まあそれは仕方がないが、この調子ではラストも大きく変更があるとみた。

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