紙葉の家(マーク・Z・ダニエレブスキー)
図書館で借りて、1ヶ月近くでやっと読了。
一言で言ってしまうと、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」。ある家にまつわる怪奇現象。現われない恐怖の正体。それを撮影したビデオ、について老人がまとめた記録、をかきあつめて註釈を加えた別の人物、更にそれに註釈を加える編集者、という多層構造で、とにかくものすごい本文の量だけでなく、註釈も老人のもの、註釈者のもの、編集者のものと3種類(字体で区別されている)。しかも註釈者が本論を離れ、自分の物語を語りはじめ暴走。それにつられてか本文も暴走。縦横無尽というか、天地無用というか、読者は様々な角度から本と格闘(右から左から、縦から横から、上から下から、はては裏から)するはめになる。知的興奮と体力と忍耐力を呼びさます1冊。

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