ハーフトーン化(halftone)プラグインは、グレイスケール画像、RGB画像、CMYK画像を 網点分解するPhotoshop用のプラグインです。
Photoshopの網点分解は画像全体のフォーマットを変換しますが、 このプラグインは、選択した範囲だけを網点分解します。 原稿の部分毎に線数や角度を変えて網点分解できるので、 漫画のトーン作業に使うのに便利だと思います。
halftone.8bfが32bit用、halftone64.8bfが64bit用のプラグインです。 既に他のプラグインをインストールしている人は、そのフォルダに放り込んでください。32bit用と64bit用は同じフォルダでも問題ありません
はじめてプラグインをインストールする人は、適当なフォルダを作り、そこにプラグインのファイルを放り込んでください。次に、Photoshopの[編集] - [環境設定] - [プラグイン]で開く設定画面の「追加のプラグインフォルダー」を、先ほどのフォルダに設定して、Photoshopを再起動してください。
インストールに成功すると、 [フィルタ] - [newfs(8) comic] - [ハーフトーン化...]という項目が追加されます。 また、[ヘルプ] - [プラグインについて] - [ハーフトーン化]という項目も表示されます。
インストールに失敗した際は、[ヘルプ] - [システム情報]の「読み込みに失敗したプラグイン」のところに、エラーの内容が表示されます。なんと表示されたか教えていただければ、対応ができるかもしれません。
このプラグインが使用できるのは、グレースケール、RGB、CMYK画像だけです。 希望のレイヤの希望の領域を選択したら、 [フィルタ]-[newfs(8) comics...]-[ハーフトーン化...]で起動します。
「ハーフトーン化」ダイアログが開いたら、希望の線数と角度を入力してください。 右側にあるボタンは、漫画で使うトーンの代表的な線数です。 数字を入力するかわりに、このボタンを押しても線数を入力できます。 なお、線数は1以上解像度未満(例えば600dpiの原稿なら、1〜600線)です。
背景以外のレイヤにこのプラグインを適用すると ダイアログに「白部分を不透明に」というチェックボックスが使用可能になります。 ここをチェックすると網点分解したトーンが白地に黒になります。 デフォルト(チェックなし)では透明地に黒です。
RGB画像やCMYK画像では「チャンネル毎に処理」にチェックを入れることで、 R,G,BまたはC,M,Y,Kそれぞれに網点分解します。 「チャンネル毎に処理」にチェックを入れないと、RGB画像ではGチャンネル、 CMYK画像ではKチャンネルのみを参照して全チャンネルを白黒に網点分解します。
あとは、Photoshopの他のフィルタと同様です。 アクションにも登録できるので、ファンクションキー1つで、 「55線網点分解」「60線網点分解」などが可能です。
結城です。8年ぶりの改修で、最初のバージョンから16年目です。 ちょっと信じられない古さですね。 どういうアルゴリズムでハーフトーン化しているのかも、すでに忘れています。 高速化のためなのか、僕が書いた部分のソースコードは非常に小汚く、全体を読み直す気が全く起きませんでした、、、
もし何かおかしな所があったら連絡をください。
PaintShop ProのグレイスケールモードでHalftoneが動かないという 上山さんからの報告が、ver1.7のRGB, CMYKモードへの対応のきっかけです。 上山さんにはその後もPaintShop Proでの動作を確認していただきました。 どうもありがとうございます。
さんいさんには64bit版対応の背中を押していただきました。 過去に一度挫折しているのに、重い腰を上げられたのは、さんいさんのおかげです。 どうもありがとうございます。
そして、プラグイン化をしてくれているhomyさん、いつもありがとうございます。 ズボラな僕はもちろんソースコードも散逸していました。 (ちなみに64bit化がすんなりいかなかった原因は、僕(結城)が書いたコード部分にありました。申し訳ないです)