; $Id: README.TXT,v 1.14 1996/09/24 15:27:32 homy Exp $
himage	- OS/2 のマルチメディア機能用いろいろ画像フォーマットライブラリ -
						  Release 05  Sep 24, 1996
			 		Copyright (c) 1995,1996 homy/newfs(8)

これはなに?
===========
himage は OS/2 のマルチメディア機能に追加するパッケージで、OS/2 のマル
チメディア機能において以下の画像フォーマットが扱えるようになります。

    o JPEG (Read/Write)
    o MAKI (Read)
    o MAG  (Read/Write)
    o PIC  (Read)
    o Pi   (Read)
    o PIC2 (Read/Write)
    o PNG  (Read/Write)

このパッケージをインストールすることにより以下の効能が期待されます。

o Warp のボーナスパックに入っていたイメージブラウザ(ib.exe)で上記のフォー
マットのファイルが見られるようになる。

o Warp に附属のマルチメディアデータ変換プログラム(ffc.exe)によって上記
のフォーマットの画像を別のフォーマットに変換できる。各種フォーマットの
画像を JPEG、PIC2、MAG に変換できる。

o ライトテーブルフォルダで上記フォーマットのファイルのスライドが表示さ
れるようになる(ちょっと手間が必要: 後述)。

o その他 OS/2 のマルチメディア機能を利用したアプリケーションで上記の画
像が扱えるようになる(ib.exe や ffc.exe はその一例です)。

o OS/2 のマルチメディア API を用いると簡単に上記画像を扱うプログラムが
作成できる(Multimedia Programming Reference の MMIO Functions の項を参
照: OS/2 の TOOLKIT にはいっています)。

無保証
======
本パッケージは無保証です。本パッケージが原因で利用者が被ることとなった
いかなる被害についても、作者、配布者、その他利用者以外の人物、団体に責
任をとる義務はないものとします。

なお、本パッケージを改変したものの保証規定は、改変者が適宜設定するもの
とします。

使用条件
========
本パッケージはフリーソフトウェアです。あなたは本パッケージのすべてまた
は一部を自由に使用、複製、配布、販売することができます。

前提条件
========
o OS/2 マルチメディア機能がインストール済みであること。

o JPEG 拡張を利用する場合は Independent JPEG Group's JPEG software がイ
ンストール済みであること(ijgjpg6.zip)。

インストール方法
================

以前のバージョンをお使いの方
----------------------------
すでに Release02 以前のものがインストールされているなら、インストール
作業を簡略化することができます。

マルチメディア関連のアプリケーションを終了させてから、本アーカイブに含
まれる *.dll を

    {MMOS2 のインストールドライブ}:\MMOS2\DLL 

にコピーすればバージョンアップは終了です。このとき himgrt.dll を必ずコ
ピーするようにしてください。himgrt.dll は他の DLL を実行するために必須
です。

システムを起動してから、LT リファレンスの作成を行ったことがある場合に
はコピーできない場合があります。このときは、一旦リブートしてからコピー
するか、下記の通常の方法によってインストールしてください。

今後のバージョンアップにおいて、常にこの方法が利用できるとは限りません。
ドキュメントに従ってバージョンアップを行ってください。

通常のインストール方法
----------------------
本アーカイブを適当なディレクトリ(どこでも構いません)に展開し、展開した
ディレクトリに作成される install.cmd を実行します。

なお、NPSWPS を起動した状態ではインストーラが正しく実行されない場合が
あるようですので、念のため NPSWPS を終了してからインストーラを実行して
ください。

インストーラが起動すると、サポートできる画像フォーマット一覧がでますの
で不要なものはチェックを外してから「Install」ボタンを押します。途中で
CONFIG.SYS を書換えるかどうか聞いてきますが、CONFIG.SYS は変更されない
ので、NO を選択しておくと精神衛生上良いでしょう。

正常にインストーラが終了したらリブートしてください。

一覧の最後にある「LT Reference Fix Program」は本パッケージがサポートす
る画像ファイルのリファレンスをライトテーブルに作成した場合に正しくスラ
イド表示が行われるようにするためのツールです(実はたいしたことはしてま
せん)。必要ならばインストールしてください。このツールに関しては後述し
ます。

インストール終了後は、展開したファイルはすべて消去してしまって構いませ
ん。

本バージョンでの制限事項
========================
ファイル出力は JPEG、PIC2、MAG のみ対応しています。

JPEG 出力では、Independent JPEG Group が定義するところの出力品質 75% 
でエンコーディングを行っています。

PIC2 出力では、作者名は「(作者不明)」で固定、画像タイトル、コメン
トは空白に固定されています。また、圧縮形式は算術圧縮(低速・高圧縮フォー
マットと呼ばれているようです)に固定されています。

8 ビット PIC2 に対応していません。要望があるようなら対応するかもしれま
せん。いまのところ対応の予定はありません(このフォーマットの画像って見
たことがないので)。

MAG 出力では、1, 4, 8bit/Pixel の画像のみサポートしています。
24bit/Pixel の画像を MAG ファイルとして出力することはできません。

その他の制限事項
================
ライトテーブルフォルダに本パッケージがサポートする画像をコピーしたり、
LT リファレンスを作成しただけではスライドイメージが作成されません。後
述のツール等を利用してみてください。

JPEG や PIC2 の画像を GIF に変換しようとすると、失敗します。ボーナスパッ
クの GIF DLL は 256 色以上の画像の変換ができないようです。24bit の BMP 
を変換しようとしても失敗するのでそういう仕様なのでしょう。

ib.exe で画像を見ると、なんだかオリジナルより汚なく見えるこがあります。
何がなんでもディザリングしてくれるのが原因のようです。

マルチメディア関連のどこかにメモリリークがあるようです ib.exe や 
ffc.exe を起動して終了しただけで共有領域のメモリ使用量 4KB 増えてしま
います(このパッケージが原因ではありません。たぶん)。mmioOpen して 
mmioClose しただけで増えるとは何事?

今後の予定
==========
o 入出力パラメータを設定できるようにする。

o 各種 TIFF ファイルに対応する

附属ツールについて
==================
インストール時に LT Reference Fix Program を選択しておくと、ライトテー
ブルに登録した JPEG や PIC の画像のリファレンスのスライド表示を可能に
するツールがインストールされます。

デスクトップにはこのツールのオブジェクトが作成されます(アイコンはない
ので適当にどうぞ)。

ツール本体は fixltref.cmd という名前のコマンドファイルです。インストー
ラを用いると、インストール先は OS/2 マルチメディアのインストール先と同
じディレクトリになります。気にいらない場合はご自身で別の場所にコピーし
てください。

使いかた
--------
まず、JPEG や PIC ファイルのリファレンスが入ったライトテーブルを作成し
ます。通常のビットマップファイル等のリファレンスと同様に作成してくださ
い。

	例:
	1. テンプレートフォルダを開き「ライトテーブル」をつかんでデ
	スクトップに落す。
	2. とりあえず作成されたライトテーブルをオープンする。
	3. スライドを作成したい画像が入ったフォルダをオープンする。
	4. スライドを作成した画像を適当に選択する(このとき BMP ファイ
	ルを一緒に選択してはいけません: マルチメディアビューワの「私を
	読んで!」を参照)。
	5. 選択したオブジェクトのいずれかの上でポップアップメニューを
	出し「LT リファレンスの作成」を選択する。
	6. 表示されたフォルダ選択画面から、先に作成したライトテーブル
	を選択して(先頭のページにあるはずです)、「了解」を押す。

	(あー。文にすると長いこと...)

この時点ではライトテーブル内にスライドは作成されません。

次に、このライトテーブル自身(ライトテーブル内のリファレンスではありま
せん。フォルダのことです)をつかんで、インストーラが作成した「Fix LT
Reference」オブジェクトに落します。

しばらくすると画像ファイルのスライドが作成されます。

注意点
------
「Fix LT Reference」に落すのは、ライトテーブルフォルダ自身です。中身の
リファレンスを落しても何もしません。

ライトテーブルにはリファレンスを作成しなければなりません。ライトテーブ
ルに置かれた画像ファイルの実体に対しては処理を行いません。

ちょっと便利な方法
------------------
フォルダをドロップ「Fix LT Reference」にドロップするにはドロップ先のプ
ログラムオブジェクトが見えている必要があり、デスクトップがウィンドウで
いっぱいのときにはちょっと不便です。また、開いた状態のフォルダはドロッ
プできません。ということで、ライトテーブルフォルダが見えていればいつで
も Fix LT Reference を実行できるようにしましょう(画像を追加するたびに
実行するのも楽になります)。

ライトテーブルフォルダの設定ノートブックを開き「メニュー(M)」タブを選
択します。「メニューでのアクション」と書いてある下のリストに「Fix LT
Reference」のプログラムオブジェクトをドロップします。はいおしまい。

あとは、閉じている状態のフォルダなら右ボタンを押して出てくるメニューか
ら、開いている状態なら、左上隅のシステムメニューから Fix LT Reference 
が実行できます。

さらに、「ライト・テーブル」のテンプレートにも同様の設定をしておくと、
それ以降テンプレートから作成されたフォルダで上記のメニュー項目が使える
ようになります。

種あかし
--------
ライトテーブルはどうも拡張子を見て処理をしているらしく、bmp、gif、tif 
等のマルチメディアビューワと同時にインストールされる画像フォーマット以
外のものをライトテーブルに置いても何もしてくれません(OS/2 のマルチメディ
ア機能として JPEG 等を扱えるようにしたにもかかわらずです)。

となると、安易な解決策は置いたイメージファイルの拡張子を .bmp 等に変更
することですが、JPEG の画像に .bmp という拡張子をつけてしまうのは精神
衛生上よろしくありません。

で、あれこれやっていて気がついたのは、リファレンス自体の名前だけを変更
してやれば、ライトテーブルフォルダ内に表示されるタイトルはそのままでも
スライドが作成されることでした。

てなわけで、いちいち手作業で変更しなくてもよいようにスクリプトを作成し
ました。ということでスクリプトの中で行っていることは CMD.EXE の ren コ
マンドを実行しているだけです。

リファレンスに対してしか処理を行わないのは元々の画像ファイルの拡張子を
勝手に書換えてしまうことを防ぐためです。

とまあ、かなり変なことをやって JPEG ファイル等のスライドができるように
なったのですが、実はもっとまともな方法があるのかもしれません。御存知の
かたはお知らせください。

そんなことしちゃあ...
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本ツールを適用したライトテーブルで、画像ファイルの名前を ALT + Button1 
等で変更してしまうと、スライドが表示されなくなる場合があります。もう一
度ライトテーブルにツールを適用すれば復活するはずです。

謝辞
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本パッケージは Independent JPEG Group が作成なさった JPEG ライブラリ
(Release 6)、関口龍郎氏が作成なさった coerce パッケージ、池本昌弘氏が
とりまとめ、配布をなさった XV 3.10a Japanese extension(*)のソースコー
ドを利用して作成しました。これらのパッケージの作者の方々に感謝します。

(*)XV Japanese extension に関する情報は以下の Web ページで入手できます。

    http://www.airlab.cs.ritsumei.ac.jp/~ikeyan/xv-jp-extension/

また、PIC2 の読み込み保存ルーチンは柳沢明氏の PIC2 ソースコードが元に
なっています。

作者
====
ご意見、ご要望、はげまし、うはうはな画像ファイルは以下までお願いします。
また、読めない画像があった等のご報告もお気軽にどうぞ。

homy/newfs(8)